目標と手段


先日、次男が大学の「ドリームネット」というサークルのイベントで、
卒業生(若手)との意見交換会に参加したそうです。



夜遅く帰ってきた彼が、こんなことを言いました。
「だめだなぁ、俺。 何にも考えていないよ。  何やってんだろ。」

彼がこんな調子で私に話をはじめるときは、たいてい長くなります。
久しぶりのことだったので、「今夜は長くなりそうだな。。」と思いながら、
「どうして?」と聞いたのでした。


そこで彼がいうには、
「俺さぁ、将来なにになりたいの?って聞かれると、
 コンサルタントになりたいとか、起業したいとか、そんなことを答えるものかと思っていた。
 でも、ある先輩がいうには、そんな目先の具体的なことじゃなくて、
 もっと長い目で何をしたいかを大きく考えろ
って言うんだよ。」






なるほど、良いことを言う先輩じゃないですか!
まさにその通り。

何かを極めたい、何かのプロになりたいという具体的な目標は、
何かしらの価値を生み出せるような段階になって、初めて言えることだ・・・

というのが私の持論です。


もちろん、中には子供のころから得意なこと、好きなことが明確で、その道に進みたい・・
ということが明確な人もいます。
でも、そういう人はまれです。
多くの人は、自分は何が得意で、何ができるのか、本当に見えてくるのには時間がかかります。


ましてや、学生の時代は、世の中の構造や、どんな仕事があるのかについて、
いくら調べたり勉強したりしても、まだまだ見えない・知らないことがたくさんあります。
自分でも気がついていない無限の可能性を誰もが持っているのです。
そこで、安易に 「自分は○○になる」と、将来を限定することはないのです。


大事なのは、自分がどんな人生を生きたいのか、
何に価値を感じて、何をよろこび、どんな存在になりたいのか。

そういったことを常に考え、自分に問いかけ、追求することではないでしょうか。


その大きな目標に到達するための手段はたくさんあります。
当面、どんな経験をするのか、どんな仕事につくのかは、その入り口の手段です。


もちろん、実際には、自分からアプローチしていかないと何もはじまりませんが、
どんな場を得るのか、どんな仕事につくのかは「偶然」によるところも多いのが現実です。


若ければ若いほど、将来の可能性は幅広いものです。
ましてや、学生の段階では、制限などまったくありません。
息子達には、
安易にどんな仕事につきたいか・・を考えるのではなく、もっと大きな視点で考えてほしい。
手段から自分の目標を考えるのではなくて、まずは骨太な大きな目標を考えてほしい
と思うのです。


そんなわけで、この夜、彼と久しぶりに長~く語り合ったのでした。





それにしても、こんなふうに思う気持ちを、彼の「先輩」が伝えてくれたことに感謝・感謝です。

この「先輩」、学生の立場から見れば「先輩」ですが、
会社や仕事社会においては、新入社員に毛がはえた程度の年齢です。

私自身がこの年代のときには、まったくそんなこと、考えもせず、お気楽に過ごしていました。

「う~ん、今の若手は立派だなぁ。 大したものだなぁ。。」
と、感心するばかり。

いろいろな意味で、考えさせられた夜でした。






2009年12月12日 17:40プライベートな日常コメント(2)トラックバック(0)

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コメント(2)

以前に一度メールさせていただきました。失礼をお許しください。
過剰なプレッシャーを与えてしまうとたいへん申し訳ないのですが、ショートコラムを待ち望んでいます。
前回の「HRM再構築」は、まさに現代において正鵠を射たすばらしいご指摘であったと思います。
ご無理でなければ、よろしくお願い申し上げます。