「いつでも辞められる」という覚悟


今持っているものへの執着や、今後へのとらわれが強くなると、
ついつい保身に回ってしまいがちですよね。


ところが、先日、ある会社の現場のリーダーの方から、次のようなお話を伺いました。

  「現場を預かるわれわれは、現場のため、職場のため、顧客のため・・といった視点で判断すべきで、
  自分の身を守るようになってはおしまい。

  問題が発生したときは、社員に責任を追及するのではなく、
  管理側の問題、自分の問題として原因を深くえぐっていく覚悟が必要。
  必要があれば、本社や上層部への提言や交渉もいとわない。」


すばらしい現場リーダーだと思いました。
実際、現場はとても活力があるようでしたし、さまざまな問題が自律的に解決されているようでした。
この方の下で働く人たちは、とても幸せだと思います。


彼が、最後に言った言葉が印象的でした。

  (この会社は、典型的な終身雇用の会社なのですが・・、)

  「自分の本来の仕事ができなくなったら、いつでも辞める覚悟はできている。
   自分と家族の生活くらい、何とかなるように、何ができるかはいつも考えている。」



そうなんです!!
そんな思い切りの良さ、割り切りがあるからこそ、
自分の信じること、本来なすべき仕事を完遂できるのではないでしょうか。


同じような話を、あちこちで聞いたり、考えたりしたことがあります。


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2009年10月18日 08:28仕事人としての日常トラックバック(0)


◆ 先日の冨山さんのお話では、次のようなくだりがありました。

  「上級公務員も自分のポジションやそれからのことが気になる年代になると、
   つい、大臣の言うことをが気になってくる。
   これは人間としてあたりまえ。

  それに対して、マッキンゼーやボスコンのコンサルタントを主要なポジションの持ってくれば、
  彼らは『いつでも辞める』と思っているから、
  本来やるべきことにフォーカスして、思い切ったことができる。」


◆ 以前、「女性活用」について、いろいろ勉強したころにも、次のような仮説にいたりました。

    「女性の場合、組織内のポジションや昇進にたいする執着やこだわりは、
     一般に男性よりも低い傾向がある。
     そのため、純粋に顧客にむいて仕事をする人が多い。」


  ワイアット時代、「女性活用」のセミナーを担当したときも、
  IBMやJ&J、リクルートの人事責任者の方や女性役員の方にご参加いただきましたが、
  みなさん、同じようなことをおっしゃっていました。

  身近でも、どちらかというと女性コンサルタントのほうが、自分の信じることに対して、
  ストレートな傾向があったように思います。
  (配慮が少ない・・ともいえますが。。 笑)


  これは、生物学的に「女性が純粋」というわけではなく、
  歴史的に男性よりも冷遇されてきて、もともと昇進に対する期待が高くなかったことや、
  配偶者がいることによって、生活の不安がない(辞めても生活に困ることはない)
  といった事情が、背景にあるためではないか・・・と思います。


  逆に、女性活用が進み、男女差がなくなりつつあるこれからの時代
  (逆差別と言われたりもしていますよね。)は、
  女性も男性のような配慮やこだわりを持つ人が増えるのかもしれませんね。



「いつでも辞められる」というと、
開き直って、本来の仕事もろくにしないような、モラルハザードを起こしている場合にも、
使われる表現なので、ちょっと誤解されがちかもしれませんが・・・、
ここで言っているのは、そういう意味ではありせん。


要は、「組織やポジションに対する執着やこだわり」よりも、
「顧客や仕事そのものに対するこだわり、自分の果たすべき役割に対する真剣さ」が
大きい
ことが重要だということです。


そのような人は、結果として会社や組織の生み出すべき価値に大きく貢献し、
会社や組織にとっても重要な存在となるのではないでしょうか。



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