見違えるほど元気な組織に!


一昨日の木曜日、以前お手伝いをさせていただいたクライアントの経営者の方たちに、
お目にかかる機会がありました。

評価制度を中心に、HRM基盤の構築をお手伝いしたのは、1年半くらい前のことです。

久しぶりに伺ったオフィスに入った瞬間・・・、 おどろきました!
活気に満ちていて、以前とは空気も違うような気がしたのです。

最近のビジネスの状況は知っていましたが、社内のこの変化はうれしい驚きでした。



私がお手伝いしてたころは、3社統合の直後で、
仕事の仕方や価値観の違う人たちが集まって、まだ落ち着かない状況でした。

コミュニケーションが十分でなかったり、思い込みや誤解もあって、
それぞれの出身者が、お互いに手探りの状況でした。

社員のインタビューでも、「転職を考えている」という方が多く、
実際に退職者が、何人か続いていました。

ベンチャーの勢いというよりも、どちらかというと「混沌」とか「混乱」といった感じでした。



この会社の大きな転機となったのは・・・、



2009年5月16日 11:47仕事人としての日常トラックバック(0)


経営者が単独ではなくて、チームとなったことだったように思います。


当時の社長は創業者で、事業の統合から、社内マネジメントのこまごまとしたことまで、
一人で対応されていて、本当に大変そうでした。

そこで、社長は新たに経営人材を招かれました。
これまでの経営一人体制から、経営チームへと体制を変えたのです。

社長ご自身は会長として社外の折衝を中心に担われ、
事業の運営を中心に担う新社長と、管理全般を担う役員の方とのチーム体制によって、
会社をリードしていくことになりました。




私は、新社長が社内をマネージしていくための、バックアップツールとして
人事制度の全体像と、評価のガイドラインを設計しました。

とくに、新社長の思いや理念を織り込み、社員の意識や価値観を一本化していくための
「共通言語」を作ることに注力しました。

社員数も30名程度のベンチャー企業ですので、
かっちりとした評価制度を作るのではなくて、社長が一人ひとりの社員とコミュニケーションをとるための、
ガイドラインを作成しました。



一昨日のお話によると、その後、社長をはじめとする経営チームの熱いマネジメントにより、
求心力が急激に高まったようです。

具体的に注力されているのは・・・、
  ■ すべてをオープンにして、透明性を持たせることで、安心感・信頼感を与える
  ■ 経営チームが、社員と日ごろから密接に話し合う
  ■ 定期的に、フォーマルな「面談」を行う
  ■ 社長はいつでもにこやかに
    ほんと、この社長、お会いするたびに満面の笑みなんです。


さらに驚いたのは、次のお話。

「販権を拡大するなど、生産性をあげるための投資は続けてきたが、
最近の市況から赤字が続いている」そうです。
株主からは、黒字化を強く求められています。

そこで、この春、役員報酬の大幅カットに加えて、全社員の給与カットを断行したとのことでした。

社長が一人ひとりと面談し、合意を得たそうですが、その際、
   「私をクビにしなくてもいいんですか?」
   「もっと下げても良いから、ここで働かせてください」
という人が、何人もいたということです。

「ほかに行くところがない」といった後ろ向きの理由ではなく、
「この会社で働きたい」「ここの一員でいたい」という強い希望からの声だそうです。




1年半前の状況から、ここまで求心力のある会社にされた経営グループの力に感激しました。

不況の苦しい時期を乗り越えれば、市況が好転したときには急激に成長しそうな、
そんな期待が膨らみました。

少しでもかかわらせていただいた会社が、こんなに元気になって、
なんだか、私もとても幸せで、元気をもらえた一日でした。